(太田尾)小教区で、我流ですが新聞を発行しています。

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2004年3月(最終号)
変わりうるもの・変えられないもの 

 桜の季節になりました。桜は「もののあはれ」を教えてくれる美しい植物だと思います。30代で「もののあはれ」もヘンかも知れませんが、最近いろんなものに「きれいだなあ」と思えるようになってきました。ただし、女性だけは「どれもきれい」に見えますので、私の感性が育っていないのかも知れません。
 皆さんを驚かせることになりますが、桜の季節に「異動」のたよりが届きました。この原稿を仕上げている途中で、「後任の神父様」からも電話がかかってきました。そういうわけですので、皆さまにご愛読(?)頂いた「せいトマス」もこれにて終了となります。あらためて正式な場からはご報告致しますが、とりあえずは紙面にてお知らせ致します。
 どんなことにも、「変えられないもの」と「変わりうるもの」とがあると思います。「主任司祭」が変わっても、「皆さまの魂を神様に取り次ぐ」ことに変わりはありません。「教会学校の先生」が替わっても、「宗教教育をほどこす」ことに変わりはありません。「変わりうるもの」はいつか変わります。そう御理解いただいて、また、新たな絆を育てていって頂きたいと思います。正式には、辞令が届いてからご報告致します。
「変えられないもの」こそが大切なものです。そう思います。

2004年2月
教育委員の一人になりました 

 本年1月1日より、大島町教育委員会のメンバーの一人になりました。先日歓迎の席を設けていただいたのですが、さっそく小学校の校長先生から「うちの先生の一人が、キリストは12月25日に生まれてないと神父さんが仰ったのだそうですが、本当ですか」と言われ、説明するのに一苦労しました。教育委員になると、言ったことの端っこでも、中心であるかのように受け取られてしまい、一言も言い間違いはできないなあと思った次第です。
12月25日の話はこういうことです。12月25日はおおよそ昼の時間がこれから長くなる日で、古代ローマでは「太陽が強くなる日」として祝っていました。ローマ世界がキリスト教国になったとき、「太陽の祝日」であった12月25日を、「世を照らすキリストが生まれた祝日」に置き換えたので、クリスマスは25日になったのです。
 イスラエル地方は、昼と夜の温度差がとても大きな地方です。そんな土地で、12月25日に馬小屋でお産をするなどという話は、ちょっと普通ではない、もう少し暖かい時期であった可能性がありますと、話したのが先生にはさきのように伝わったのでした。もう一つ加えるなら、出生届が遅れるというような話は、昔は頻繁にあった話です。

2004年1月
からだが資本です 

 こんなに調子悪い正月もなかったと思います。咳をするたびに背中を丸めるという経験は、かつてなかったことです。ようやく収まりつつありますが、どんな一年の計を立てても、それをこなすだけの健康がなければ、一年を通しての安定した健康を維持できなければ、絵にかいた餅になってしまうと、いたく反省いたしました。
 けが一つしそうにないある先輩神父様のことを思い出しました。フルマラソンにも挑戦し、平戸ハーフマラソンにもしばしば参加するこの先輩は、かつて大病を患い、一年にわたっての入院生活を強いられたのだそうです。
 一度病気をすると、注意をするようになると言いますが、そうは言っても痛い目に遭うのは勘弁して欲しいところです。郷里の神父様が十キロも痩せたと評判だったのですが、糖尿で痩せても仕方ありません。やはり、自己管理がいちばんの近道なのだと思います。
 病気と言えば、釣りに行けない日々が重なり、大病を患っています。海岸線を通っている道路を車で走ると、どうしても顔が正面を向かず、海のほうを向いてしまいます。何か治療法をご存知の方がおられたら、声をかけてください。

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