主日の福音12/10/07(No.613)
年間第27主日(マルコ10:2-16)
一つ一つが神に結び合わされている

今日は上五島地区連合婦人会主催のミニバレー大会です。選手の皆さんはこれまでケガに注意しながら練習を積み重ね、準備してきましたので、ぜひ練習の成果を発揮しましょう。

お父さんたち、子供たち、また応援に参加できる皆さんは、選手の皆さんがふだん通りの力を発揮できるように、精一杯応援をお願いします。対戦は、福見・高井旅チームがAブロックの第3試合と第6試合、福見チームがBブロックの第4試合と第8試合となっています。

わたしは両方のチームの練習に参加しましたが、両方ともそれぞれ特色のあるチームで、ふだん通りの力を発揮すれば、きっと好成績を残せるのではないかなぁと感じております。わたしも、福見・高井旅チームのユニフォームを支給されていますので、参加して頑張りたいと思います。

今週の福音朗読は、離縁についての教えです。夫が妻を去らせる、離縁することについて、ファリサイ派の人々はイエスを問い詰めようとしました。ファリサイ派の人々は、結婚した夫婦をどのように守り育てるかについてはまったく興味がなくて、夫婦の中でのいちばん悩ましい問題さえも、イエスの言葉尻を捉える材料にしか考えていなかったのです。

夫婦にのしかかる重い課題について、イエスの次の言葉がすべて答えてくださっていると思います。「神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」(10・9)結婚は、人間がある一組の男女を結び合わせたものではなく、神が結び合わせたもので、それを人は離してはならない。これがすべての答えです。

人間が始めた決まり事であれば、将来人間の都合で変わるかもしれません。けれども結婚は、神が男女を結び合わせてくださった。これが出来事の始まりですから、神が始めてくださったことを引き裂くことはできないということです。

考えてみると、神が結び合わせてくださったものというのは、結婚だけに限らないと思います。わたしたちの身の回りのことは、神が結び合わせてくださったと言えるものがたくさんあります。わたしたちの信仰生活に深く関わっている七つの秘跡はすべて、神が結び合わせてくださったものではないでしょうか。

洗礼の水は、わたしたちを神の子とするために、わたしたちが神の永遠の命に結び合わされる秘跡です。堅信の秘跡は、洗礼を受けた人が、聖霊の七つのたまものに結び合わされて、大人の信者となる秘跡です。聖体の秘跡は、イエスがパンとぶどう酒のもとに実際にとどまって、わたしたちとイエス・キリストとを結び合わせる秘跡です。他の3つの秘跡も、同じように説明を加えることができます。

こうして神は、わたしたちの生活の中に、神が結び合わせてくださったものを、たくさん用意してくださっています。それら神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。これが、今日イエスの言いたいことではないでしょうか。

洗礼の恵みをいただいている人が、洗礼の恵みを忘れたような生活をしている。堅信の恵みをいただいていながら、証しする人、信仰に反する事柄と戦うことを放棄している。聖体の恵みをいただける環境にありながら、行けば行けるけれどもミサに行かないでいる。それらはすべて、神が結び合わせてくださったものを、人間が引き離している行為ではないでしょうか。

わたしたちの身近な所で、神が結び合わせてくださったものを、人が引き離そうとする危険が潜んでいます。結婚に関わる重大な局面だけが、神が結び合わせてくださったものを引き離そうとする危険な場面ではないのです。身近な場面から、神が結び合わせてくださったものを守り育てるように、十分気を配る必要があります。

10月のロザリオの月、子供たちの参加がすっかり減ってしまいました。聞く所によるとそこにいても、隠れて出て来ないという話です。そんな中で、5月の聖母月も、今月のロザリオの月も、ずっと出席を欠かさない子供がいます。ありがたいことです。こういう子供を見ていると、神がお祈りの楽しさと結び合わせてくださったその子を、人が離してはいけない。絶対に守り育ててあげなければいけないと思います。

わたしたちの身の回りのことで、神が結び合わせてくださったものをわたしたちは大切に守り育てているでしょうか。人の都合で、あるいはだれかのせいにして、引き離そうとしてはいないでしょうか。

信仰に関わる事柄は、どれも神が結び合わせてくださったものです。その絆を守り育てるために、今週一週間振り返りの時間を持ちましょう。ミサの中で、すべてを結び合わせてくださる恵み深い神に、感謝の気持ちをささげましょう。
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‥次の説教は‥‥
年間第28主日
(マルコ10:17-30)
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