主日の福音04/03/28
四旬節第5主日(ヨハネ8:1-11)
赦し・憐れみで罪と向き合う

まずは、黙想会お疲れさまでした。私は、そうとしか言いようがない理由があります。太田尾教会の皆さんはご存知と思いますが、一ノ瀬神父様を説得して録音をさせてもらい、あとで私自身のためにと思って聞いてみたのです。まあそれは、ひとことで言えば「ながさあ〜」ということでした。

今日の福音では姦通の現場で捕らえられた女性が引き出されて、裁きが行われようとしている様子が描かれました。イエス様は名奉行のような裁きを行ってくださいますが、イエス様の取られた態度がいかにすばらしかったかを学びたいと思います。

女性を公の面前に引きずり出してきた人たちは、鬼の首を取ったかのような勢いで「この女性は死罪だ」と声を荒げます。今の時代のことをそのまま当てはめると少しずれがありますので、まずは当時の事情を考えてみることにしましょう。

女性を連れてきた人々の言い分はこうです。「この人は姦通の現場で捕らえてきた。律法は、こういう女は石で打ち殺せと命じている。さあどうする?」と迫ります。

簡単に言うと、「女性は死罪だ」ということなのですが、当時の刑罰は、「民の中から悪を取り除く」という狙いがあったとされています。悪を取り除く、そのいちばんはっきりしたやり方が、その人の命もすべて、民の中から取り除くということだったわけです。

女性を連れ出した人々も、「悪を取り除く」という気持ちには変わりなかったと思います。群衆は、冷たい態度で罪を取り除こうとしたのですが、イエス様は温かさで、まるで「北風と太陽のたとえ」のように、神様だけが示すことのできる「ぬくもり」で、引き出された女性の「悪」を取り除いてくださったのでした。

イエス様はさらに女性に語りかけてくださいました。「あなたを罪に定めない」。人を罪に定め、処罰することも、イエス様に限って言えば可能だったでしょう。間違って群衆が要求したように、石打ちの刑を宣告しても、イエス様だったら間違いとは言えないでしょう。

それなのにイエス様は、いつくしみ・憐れみといった正反対の態度で迎えてくださいました。誰も、一人も、この女性を太陽のように温めてくれた人はなかったのに、イエス様だけはまったく違う方法で、この女性から悪を取り除いてくださった。イエス様は、私たちに罪と向き合うまったく新しい道を示してくださったのだと思います。

群衆も、頭の中では分かっていただろうと思います。「罪が取り除かれる」のであれば、方法はいろいろあっても構わないと。何も「石打ちの刑に当てはまる人はいないか」そういう目で見渡していたわけではないと思うのです。

ですが、「憐れみ・いつくしみで悪を取り除く」という方法は思いつきませんでした。これは、神様が示してくださらなければ、私たちには見つけることのできない特別な方法なのかも知れません。

愛とか、憐れみとか、赦しで、果たして悪は取り除けるだろうか?当時の人たちだけでなく、私たちもそのことを怪しんでいます。けれども、イエス様は当時の人々の前でも、今の時代にも、「わたしはあなたを罪に定めない。これがわたしのやり方です」と、模範を示しておられるのだと思います。

イエス様がお手本を示されたのですから、私たちは努力してイエス様に生活を合わせていきましょう。家庭の中で何ごとかを裁きにかける場面があるなら、イエス様がなさったように「憐れみ・いつくしみ・赦し」によって悪を取り除くことができないか、精一杯試してみましょう。

どんな場面でも、まずはイエス様のお手本に倣ってみる。そのための力を、今日のミサの中で願っていきましょう。
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‥‥次週は‥‥‥
受難の主日
(ルカ23:1-49)
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おもい出 6年 中田こうじ
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▼ぼくは、おおだおきょうかいで、うまれてはじめてしゅにんしんぷさまになりました。分からないことだらけで、はじめはしんぱいでした。うまくいきますように、とお祈りもしました。とてもたのしかった。
▼そつぎょうしたら、またちがうきょうかいに行きます。そつぎょうしても、ざいこうせいのことは忘れません。さいしょにしゅにんしんぷさまになった教かいなので、とてもじまんできます。
▼おせわになった「しすた」やいろいろおしえてくれたみんなにおれいを言います。ありがとう。また、おおきくなってからあそびにきます。
▼ぼくにできなかったことはゆるしてください。ぼくのせいでめいわくをうけたひとにもゴメンナサイ。ぜんぶをつぐないきれませんが、ゆるしてもらえるようにお祈りします。
▼さいごに、「カレイとヒラメのちがい」のことで、「カレイはごはんにかけてたべます(カレイライス)。ヒラメはごはんにかけません」とデタラメを言ってしまったオバサンへ。ゴメンナサイ。なっとくしていたみたいだけど、あれはジョークです。