主日の福音03/10/5
年間第27主日(マルコ710:2-12)
私に与えられた絆を見つめ直す

今週朗読された福音は、夫と妻の絆を考えさせます。ただし、ここで登場するファリサイ派の人々は結婚問題だけ興味を持っている人々ではなくて、宗教上のあらゆる問題について、当時定められていた掟にかなうかどうかがいちばん問題だと考える種類の人々でした。

ですからここでは結婚問題を取り上げていますが、別の場面では手を洗わずに食事をするイエス様の弟子たちのことを律法にかなっていないのではないかと神経をとがらせます。彼らファリサイ派にとっては、さほど変わらない問題だったのです。

イエス様はこのファリサイ派の人々に、どのように接したのでしょうか。イエス様は、「人間の掟に縛られず、もともとの意味をいつも探し求めるようにしなさい」と導こうとしました。食事の席で起こったハプニングのときも、食べ物はすべて清いと、神様が与えてくださった食べ物のもとの意味に注意を向けました。

今回も、ファリサイ派の注意を源(みなもと)へと向けさせます。つまり結婚の絆については、神が結び合わせてくださったことを忘れてしまっては、あとで付け加えられた細かな掟をつつき合っても意味がないではないか。神が結び合わせてくださった絆は、いつまでも尊いのだよと念を押してくださったのでした。

ですから教会は、結婚の絆を大切にしますし、絆を保てなくなったときも、それじゃあと言ってほかの絆を簡単に結ぶことはできません。それは、生涯にわたる誓いを交わす結婚が、それだけ尊いものだということです。

神が結び合わせてくださった絆ということでは、結婚生活のことだけを考えなくてもよいと思います。たとえば独身の誓いを立てている者にとっては、じかに神様との誓いを交わしているわけですから、ほかの誰かとではなくて、神様との絆について今週考えるように招かれているのだと思います。

私も面と向かってはなかなか言えませんが、神様の前に「清貧・貞潔・従順」と三つも誓いを立てておられるシスター方には本当に頭が下がります。理由があって深々とは頭は下げることができませんが、修道生活の誓いもまた結婚の誓いのように、神様が修道女の一人ひとりに呼びかけて結び合わせてくださるのだと思います。ちなみに司祭は貞潔の誓い一つです。

「神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない」と、今日イエス様は仰いました。シスター方の誓いも、神が結び合わせてくださったものですから、今日のイエス様に招かれているのだと思います。神様に結び合わせていただいた修道女という絆は、あとでできた細かい規則に左右されないはずです。もともとの意味をいつも忠実に保つために、最大の努力を果たしていく。それは、結婚生活に招かれた人も、独身生活に招かれている人も、すべての人に今日考えてもらいたいことなのだと思います。

ところで、絆をあらためて考える機会は、案外旅行をしたりするときに与えられるのではないかなあと思います。日常生活を離れてどこかに行ってみると、絆についてあらためて考えることができるのではないでしょうか。それは親子での小さな旅行でも結構ですし、夫婦二人で参加する行事でも結構です。ちょっと日常を離れて絆を結んでいる相手と向き合う時間は、よいきっかけになるのではないでしょうか。

その意味で、機会があれば聖地巡礼にお出かけになると良いなあと思います。私とあなたの絆はこれまでどのように保たれてきたのか、すごく考えさせられるのではないかなあと思います。

じつはこちらの保育園の園長先生が、チャンスを頂いて聖地巡礼に出かけております。イスラエル地方は危険なのでコースに含まれていないそうですが、もしかしたら今頃は、フランスのルルドをまわっているかも知れません。ルルドでおこなうことと言えばロザリオの祈りです。ロザリオを唱えながら、日常生活とは別のところで、神様と交わした誓い、神様との絆を確かめる良い機会になっていればと思います。

とは言っても私たちすべてが聖地巡礼に出かけるわけではありませんので、せめて巡礼地でロザリオを唱えている園長先生と心を合わせて、今月ロザリオの月にロザリオの祈りをしてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、巡礼地ルルドでのロザリオの祈りと、大島でのロザリオの祈りが響きあって、園長先生にも、私たちにも、大きな恵みが届くかも知れません。私に与えられた絆を生きていく力をいただけるかも知れません。

ついでに、今月のロザリオの月、太田尾教会では午後6時から、間瀬教会では午後5時半からロザリオの祈りを毎日唱えておりますので、園長先生が風邪引かないようにとか、足をくじかないようにとか、食べ過ぎてお腹をこわさないようにでも結構ですから、一度でもよいですから、ロザリオに参加してみてください。時間が合わなければ、一度でも家庭で唱えてもらいたいものです。

神様が今私に与えてくださっている絆はどんな絆でしょうか。いただいているその絆を大切にするために、ロザリオのお祈りや、あるいは朝晩のお祈りを通して神様と向き合うように、今週特に生活を整えていきましょう。
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‥‥次週は‥‥‥
年間第28主日
(マルコ10:17-30)
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